デモニック完結

以前の記事で誕生日の話をしていたので
楽しそうなジョシュアとマキシの絵を描こうとしたら
５巻の内容を思い出してものすごく悲しくなった。
無理。もう無理。

というわけで続きに５巻感想です。
描きたいシーンはいっぱいあったけど
とりあえず文章のみ。わりと真面目です。
あとマジで長いです。文字ぎっしりです。
でもまだ言い足りてない気がする。
そのうち真面目な文字チャとかもしてみたいという話を
しているのですが、問題はこのブログにきている人が
とても少ないという点です。
私主催じゃ人集まらねえー！

とりあえず
カルディぃぃぃぃぃぃ！！！１！(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
なんだよあれ！　切なすぎるよ！！
カルディはコーツボルトでの記憶も持っていて、
そういう意味では確かに『ジョシュア』なのに、
でもけっしてジョシュアではないんだなあ……。
ジョシュアがカルディを愛せるのも、カルディと分け合おうとできるのも、
結局は自分自身が本物だからこそなわけで。
ジョシュアがカルディを抱きしめたとき、ジョシュアが彼を許せるなら
彼も幸せになることができるのではないかと思ったけれど
その許しだって本物という立場故に『与える』もので、
じゃあ過去の一点まではたしかに『ジョシュア』だったはずのカルディは
ジョシュアに与えてもらったものしか得ることができないの？　っていう。
カルディはマック君もお父さんも愛しているけど
彼らはジョシュアしか愛さないし、カルディはもう彼の場所を奪えない。
にも関わらずカルディを『ジョシュア』として扱うジョシュアは
カルディの存在を認めないマック君よりもある意味残酷だよなあ……。
だからこそ、カルディという『人形』に優しくしてくれるボリスが
ほんと、もう……(´；ω；｀)ｳｯ…
傍にいてあげたり、マント貸してあげたり、ボリスかっこよすぎだろ！
カルディの傍にボリスがいてくれて本当によかった。
ボリスの前で語ったことの一つひとつが悲しすぎるけど、
それを聞いてくれる人がいたことが少しでも救いになればいいと思います。
祈りのシーンとか、なにこの目から出てくるしょっぱい水。
カルディが死なずにすんだのは良かったけれど
たとえ何十年後に出てきたところで、ボリスが言ったように
彼が『ジョシュア』を完全に捨てられない限り幸せにはなれないんだろうなあ。
彼がジョシュアから奪えなかったものとか、
彼が眠っている間にジョシュアが得たものとか、
そういうものを羨まずにすむくらい沢山のものを
目を覚ました彼が得られればいいと思います。
エニによって『人間』になれた彼が、人形として崩壊しないことを望みます。
どうかどうか、カルディが幸せに、人間として生きられますように……！
エニは辛い役回りになってしまったけど、
「父上」の一言で救われたと信じています。

一方ジョシュアはルシアンと一緒に大はしゃぎして
見ていてにやにやですな。
パイ投げとかはっちゃけすぎだろお前……！
でもそういった楽しいシーンも、カルディの存在を考えると泣けてくる。
カルディは『ジョシュア』を得られないままなのに、
ジョシュアは楽しそうに、小公爵らしからぬ振る舞いをしているわけで。
そこには不公平感が漂うけど、でももちろんジョシュアに
辛い人生を歩んでほしくもないです。
ガラスの人形はジョシュアが選んだ道だけど、
ジョシュアが望んだ道ではないと思うので。
カルディが奪えなかった人々とともに在るためには必要だけど、
ガラスの人形でありつづけるのはジョシュアにとって辛い部分も
多いのではないかなあ。
けどそこから逃げ出すには、カルディの存在が大きすぎる。
マック君がジョシュアの支えとなってくれると信じています。

カルディと並んで見ていて辛かったのがランジエ。
ひたすら妹を心配し、情報を守ろうとしたランジエの
優しさとか責任感とかが痛々しい……。
しかもあれだけ妹を心配しておきながら
「誰も愛せないようになるのではないか」とか、
「自信がない」とか、もうどれだけぼろぼろなの、と。
ほんとこれ以上傷つかないで欲しいです。
ネニャフルでルシアンたちと一緒に沢山馬鹿やって、沢山笑って、
彼が自分自身の幸せを望めるようになればいいと思います。
あとジスカール先生がいてくれてよかった……！

ボリスはデモニックキャラに比べていろいろと凄すぎるｗ
生活力があるってのは前から思っていたけど、それ以外でも
カナポリ関連の知識と人脈がありすぎだろ。
ボリ「人形？　何人も見たことがある」
マキジョ「(　ﾟдﾟ)」
ボリ「願いの鏡？　実在するよ。てか使った」
マキジョ「(　ﾟдﾟ)｣
しかもチャントの修正までしてるしボリスＳＵＧＥＥＥＥ！
前作の主人公は伊達じゃないですね。
あと頭がぬれたことを気にするとか年頃の少女かお前は！
ルシアンは相変わらずの可愛さで。
ルシとテチは癒しです。

コルネードはテラツンデレ。
そういうのやめろって！
萌えるから！！

アナローズとケルスは切なかった……。
ケルス献身的すぎるよケルス。
他人のことばっかり考えてないでさあ！
でも彼にとってはこれは幸せな結末だったのかな。

ジョシュアとリチェの再会にニヤニヤ。
扉を開けた言葉にもニヤニヤ。
ジョシュアが書いていた手紙はリチェ宛かとも思ったのだけど、
ジョシュアがあれほど悩むということは……カルディ宛？

最終巻の割りに主人公の活躍不足で不満がないではないですが、
ジョシュアの成長物語としてみたら大満足です。
ジョシュアは結局天才故の中二病患者だったのかｗ
ルン子は死後の世界があるようなので、
未だ人生の途中の人はもちろん死んでいった人も
みんなみんな幸せになればいいと思います。
とくにカルディとランジエが幸せになる話が読みたいですミンヒ先生！

あとネニャフルの部屋割り自重。
マキボリルシが同じビラっておま……！
しかもそこにランジエまで加わりますよねこれ！
つまりランジエもビラ戦争に巻き込まれると！
うわあ読みたい！　超読みたい！
続きを！　早く続きをお願いしますミンヒ先生！！
大陸の激動期とか、ランジエ主人公を期待してみてもいいですか！

そして最後まで仕事しない仕事人。